キヨカのブログ

半永久的夏期休暇自由研究

下校時刻のヴィレヴァンゾンビ

 

はじめに

私としたことが、とんでもない失態を犯しており、読書ブログを自称しておきながら今までヴィレッジ・ヴァンガードに一言も触れていなかったというのは本当に失態。
 
大失態!!!
 
サブカルコミケツイッターも知らなかった頃から、いつだって傍にいたじゃないか、オレたちの大親友が....
 
本来ワタクシはヴィレヴァンの方向に足を向けて寝てはいけない人間。
 
だいぶまえの記事で「好きな本屋紹介❤︎」(書店定点観測:東京⇆アムステルダム)とか抜かしていたときは神楽坂だの青山だの、シャレオツな地名をはためかせてしまいましたが、私を取り巻く現在の活字文化はヴィレッジヴァンガードで立ち読みした本の続きをブックオフで買っていた学生時代、それなくしては語ってはいけないのです。自分で書いておきながら行動がひどいな....
 
でも私はあくまで同志を代弁しているだけですからね...ですよね....
 
「見た目100、実用性0の雑貨コレクション」と「ヴィレヴァンキャラ認定後、そこでしか私の誕生日プレゼントを買わない友達からもらう雑貨」で埋め尽くされた汚い自分の部屋もね....バックパックもいくつ買ったことか!
 
常駐していたのは下北沢店と高田馬場店で、特に前者に関してはお酒を飲めるようになってからは、飲み屋ハシゴコースの終着地点になっていました。
 
酔っ払った状態で見るとまた非常に新しい発見がありましてね。
 
後者はな...大学在学中にいつの間にか閉店してしまって、しかしヴィレヴァン特有の「入り口も内部も奥まった構造」+自らの方向音痴が作用して、閉店を知らずにいたうちは駅前あたりでヴィレヴァンゾンビと化していました。ウゥ...
 
新宿にもいくつかあるんですけど、ルミネだのマルイだの、ファッションビルの一角にある店舗は好かんのですよ。
ヴィレヴァンヴィレヴァンを出しきれてない気がするし(何様?)、「ついで」という感覚で行きたくない。
 
街のステータスシンボルというか、やっぱりここにはヴィレヴァンあるよね、というものであってほしい。
 
はい。
 
こんなブログをやっていて、周囲から"取り込む文字量も発する文字量も多い人間"として認識されつつあるので、まあ「おすすめの本を教えてください」とか、「これは何という本/作家さんですか」とSNSでさらりとページなどを共有したときに聞かれることがありまして、
でも、もうッ!そんなこと聞いてくるやつはこれから全員、ヴィレヴァン送りだよッ!スターリンのシベリア送り的なノリ↓)

f:id:heavyd:20190929091317p:plain

https://twitter.com/russianbomba/status/996500552346353674?s=20
違うんです、違うんですよ、もうぜひ足を運んでいただいて、あの埃臭さと極彩色と天井から何かしらぶら下がってる店内で、自分だけにしか見つからない何かを見つけてほしいんです。
 
あそこで見つけるから意味があるんです。
 
大学生とかで自分探しとかしている人もヴィレヴァン通ったらいいと思う。
 
いや、ヴィレヴァン行ってからの、『奇界遺産』とか雑誌TRANSITとかを手にとって、本当は引きこもり属性のくせに、とち狂って大学で探検部とか入っちゃったりするんだ....(私のことです)ヒェ〜
 
そう、青春の涙と鼻水と汗と赤っ恥はぜ〜〜〜んぶ、あそこにあります。
 
あの赤と黄色の手書きポップを追いかけてなかったら、私は今ここにいないわけ。
 
だから「将来、クレージージャーニーに出てそうだよね!あの上半身裸でアフリカの原住民と虫食べて写真撮ってる人」とか言われるわけですね。
 
真か偽かどうかはさておき、全方向に失礼ですね!
 
「こんなところに日本人!?」みたいなのももう良いんじゃないですか。
 
個人的には、日本で真っ当な生活を営んでおられる日本国民の方々の方が賞賛や注目に値すると思っています。
 
すごい、芋づる方式に本当は書きたくなかったのに書かないといつかボロが出る内容がボロッボロ出てくる。
 
まあまえがきはこの辺にして、今回いろんな意味であんまり教えたくないけど、好きなヴィレヴァン系漫画を紹介しつつ、きっかけや当時の状況を俯瞰し、今の自分に持ってこれればなと思います。
 
もうこれはヴィレヴァンへのodeというか、いや、でも結局いつもの好きなもの同士掛け合わせ盛り合わせ・ザ・自己満足ですね。
 
順番としては逆で、今大ハマりしているのが完結した『ドロヘドロ』っていう漫画なんですけど、なんでこういうのが昔っから好きなのかな〜って考えてみて、今読んでいる漫画←関連漫画(読み始める背景)←見つけた場所、と考えるとやっぱりヴィレヴァンなんですね。
 
別に現実にヴィレヴァンで見つけてなくても、本来は置いていなくても、ヴィレッジ・ヴァンガード 私の脳内支店 に置いてあるっていうか...
 
みなさんの脳内にも絶対支店はあるので、そうやって集まったみんなのヴィレヴァン要素の最大公約数ヴィレヴァンという概念であり、それはもう現実に物理的な店舗があろうがなかろうが関係ないんです。
 
そういうことです。
 
ブランディングのこととか何一つ知らないけど、でもいわゆるブランドやコンセプトショップ、セレクトショップを作るってそういうことなんじゃないかと思っています。
 
「ここといったらあれだよね」から始まり「でもここならあれも置きそう」という期待に変わるというか。
 
何かを目にしたときに「〇〇っぽい」って思い浮かばせるのはなんかすごい力ですよね(ボキャ貧)。
 
私も自分に起こったそういった断片的な出来事をまとめて一望したくなり、うってつけのケーススタディヴィレヴァンだったというわけ。
 
というわけで以下はヴィレヴァンと私の個人関係史・系譜学でございます。
 

 小学校

インターネットで出会うことがない時代、誰かの影響なしには本さえも見つからないので、当時読んでいた作品には誰々とのエピソードが多い。

電子書籍も好きですけど、あの漫画を貸して読みあったり、誰かの部屋に置いてある感じは神なんだよなぁ〜

マンイーター高橋葉介

f:id:heavyd:20190929091559p:plain

http://www.bunkasha.co.jp/book/b165742.html

最初っから飛ばすなぁ〜

マンをイートしていますよ、表紙が。

でもこれはっきり覚えていて、二回店頭で読んで、二回目に友達連れてきて立ち読み禁止用のビニールをこっそり剥がして見せたことまで覚えてる。

内容の印象が強烈すぎて、本をジャケ買いする私が表紙に関連する情報(作者名・作品名も含む)を一切覚えておらず、最近になって思い出して、インターネットで探すのに苦労しました。

流石に小学生でこれを家に置いておくわけにもいかないというのが子ども心でも理解できたので買うに買えず、一回目の立ち読み(ビニールカバーがなぜか最初はかけられてなかった)で二時間ほどで内容を丸暗記しました。

いや、でももし自分が親だったら、これが家に置いてあるより丸暗記している方が怖いな...

誤解を招かぬよう言及しておきますと、同時並行で『ちゃお』『なかよし』も追いかけていたし、ナルトもワンピースもリアルタイムで見ていましたし、友達も一応いました

『ハトの嫁さん』ハグキ 

f:id:heavyd:20191007001151p:plain

http://kc.kodansha.co.jp/title?code=1000002359

これは兄の影響です。

家のトイレに置いてありました。

Happy Tree Friendsみたいな、理不尽でファンシーなグロにハマらない中学生がいないはずもなく、私もそのうちの一人でした。

エドワード・ゴーリーの絵本とか、自殺うさぎとか、ねこぢるとか、そういうことなんでしょうね。 

子どもに読ませたい本ではなく、読むなって言われてるのに、いや言われるから子どもが読む本。

ブックデザインとしては表紙が透かし巣材でなんかシャレオツなのもムカつく笑

蟲師漆原友紀

f:id:heavyd:20191007001409p:plain

http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000030168

これも兄の影響で「キヨカはこういうの好きそうだから」って貸してくれた思い出。

もののけ姫とかナウシカ濃縮還元したらこういうことになる気がするし、そう簡単にすべきではないというかね。

怖いからね。

今は文化人類学的視点で読むのかな...作品のobserverではなく、participantになれるのは子どもの強みですね。

読んでいてあまり食欲は湧かないですけど、山系なので一応言及しておくと、私はヌルヌルしてるじゅん菜と山菜とかも大好きで、「わっかんね〜!うま!」と言いながらよく食べます。 

 

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所西義之

f:id:heavyd:20191007001629p:plain

https://shonenjumpplus.com/episode/10833519556325021923

通称ムヒョロジですね!

これはヴィレヴァンで見つけたわけではなく、脳内店舗の方ですね。

\\\在庫入荷しました〜///

公民館のジャンプ本誌で読んでいた記憶があります。

記憶の中にある紙が白黒じゃなくてジャンプの色紙カラーなのと、あの紙の独特の匂いがセットになっているので。

魔法で封じる系でいえば結界師やブリーチよりも私は断然ムヒョロジなんだよな〜

絵のタッチがあくまで漫画っぽいというのと(デフォルメ等)、敵の各オバケのキャラ立ちが群を抜いていた。

めちゃくちゃ記憶に残っているのが最初普通だった女の子が巨大オバケ化して泣きながら成仏する回みたいな...

今アニメ二期とかやっているみたいで、でも漫画の連載は10年前に終わっていて、なんだかわけがわからない!

 

中学校 

物心がついて背伸びがしたい動機が垣間見えますね。

私は特定の信仰を持ちませんが、漫画の神様は信仰しているというのはご存知の通りで、あと初恋の人はブラック・ジャック、というのもよろしくお願い申し上げております。
いや〜〜〜〜〜これも思い入れがありますね。
確か当時好きだった俳優が千秋先輩、もとい、玉木宏で、MWの実写映画化をやるというので逆算して漫画があるのを知ったというか。
どっちだったかは忘れました!
我が家では手塚治虫の作品はギリシャ神話みたいな扱いで(『鉄腕アトム』などの大御所の印象のおかげで)、というのも「多少エログロでも読んでおk」という意味においてです。
いや、でもMWは黒手塚の中でも漆黒手塚というか、登場人物全員の目がトんじゃってるし、発売当時なぜ日本で出版が許されたのか不思議なくらい同性愛の描写だし、もはやギリシャ神話とかじゃなくオブリー・ビアズリーへのオマージュとかあるし、ベトナム戦争だしで盛りだくさんで、どこまで当時情報を処理できていたのか謎。
でもあのスピード感で主人公が目的のために躊躇なく殺人を繰り返すのは、やっぱりなんども読み返してしまった。  

『ライアー・ゲーム』甲斐谷忍 

f:id:heavyd:20191007001954p:plain

https://www.s-manga.net/items/contents.html?isbn=4-08-876855-8
お金と生死を掛けたゲーム系では大御所『カイジ』ではなく個人的にはこっち。
ロシア人のいい感じに狂った中学のクラスメイトに教えてもらったのですが、多分二人とも内容全然わかってなかった。
けど「この難しい漫画を読んでるアタシたち」みたいな見栄もなく、読んでいてわけがわからなくて楽しかったし、そのわけのわからない楽しさを共有していたんでしょうね。
登場人物の目が常に悲壮に満ちているところが好き。

バガボンド井上雄彦

f:id:heavyd:20191007002304p:plain

http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000007491

これも兄の影響。 

床屋はスラムダンク鰻屋はゴルゴ13と本棚の相場が決まっていて、どっちも毎回一巻から読んでいて永久に進まないんですよね、

お店行った時しか読めないし、そう頻繁に行くところでもないので毎回内容忘れてるっていうか。

小学生にとって「完結している漫画の巻数」ってこち亀ほどではなくても天文学的数字に見えるもので、ズラリと並んでいるだけで「ちゃんと読まなきゃ」となってしまうし、でもそんなことは色々制約があって不可能。

バガボンドは割とリアルタイムで追いかけられて嬉しかった。

修学旅行の京都で寺社仏閣を素通りして抹茶アイス食べながら武蔵と小次郎ゆかりの場所で騒いでいました。 

『砂時計』芦原妃名子

f:id:heavyd:20191007002433p:plain

https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=90

これ、けっこう少女漫画界の異端児だと思っているの、私だけじゃないはず〜!

引っかかるところが今でもたくさんある。

私が今もしヴィレヴァンの店員だったら、敢えてジビエ系漫画として『ゴールデンカムイ』の隣に置いちゃって、お客さんが戸惑う様子を楽しむかな...

そういうことがヴィレヴァンだとできるのかな。

こちらは舞台は現代の島根ですけど、狩りや食事もしっかり描かれているし。

それよりもこの漫画を異端児たらしめるのは、今言葉で表現するのならば、「描かない方が物語進行としてはスムーズに行くシーン」を台詞なしで見開きで描くことで解釈の幅を広げるというか、心理描写の足し引きが絶妙だったところかな....

ミレイの「オフィーリア」みたいな、嘘なのかほんとなのかわかりにくいシーンとかがあった気がする。

 

高校

学校帰りの立ち読みコースですね。
この頃から短編が好きだったのがわかるというか、それも立ち読みの時間的都合などの環境的要因もあったのかなって色々考えを巡らせてしまいます。  

この頃のモヨコ先生の絵のトゲトゲしさが好きで、表紙のピンクと銀のギラギラ感も好きで、ブックオフのちょっとイレギュラーなサイズの一巻完結型女性向けコミックコーナーの『ヘルタースケルター』の隣にあって、私はこっちを手に取った。
先生の娼館モノとしてフランスが舞台の『鼻下長紳士回顧録』が最近完結してそれはそれで好きなのですが、やっぱり土瓶で小指ぶっ飛ばして誓いを立てちゃうのは日本のおなごというか花魁というか、生き様を描き方としては私は断然『さくらん』です。
タイトルもタイトルで「錯乱」とか「咲く乱(咲き乱れる?)」、「桜+乱(これも咲き乱れ系)」とか、平仮名だからこその漢字の想像が楽しい。
時代考証と現代のカルチャーの妥協点(当時は細目が魅力的とされていたはずなのにマツエクバッチリの売れっ妓たちなど)をわかっていたからこその、中学生でも一瞬で入り込める世界観には拍手しかない。

『ケーキを買いに』河内遥  

f:id:heavyd:20191007003232p:plain

http://www.ohtabooks.com/publish/2009/05/14093024.html
この方はヴィレヴァン女子の星というか、ヴィレヴァンで育ちヴィレヴァンデビューしたと勝手に推測しております。
登場人物の三白眼がとってもセクシーで、ベリーショートと組み合わさるとそそるな〜!
余白の美というか、顔面の計算が色々狂ってきちゃう汗
「こんなことは平均的なエロ漫画に書いてあることよりも起こる確率は低い」と確信のもと未知なのに安全なファンタジーとして楽しめる。
というよりショック療法で慣らしていく感じかな...
食と性は以前少し触れましたが危ういテーマであり、どちらかを等しくバランスよく描くというのは不可能に等しいはずなのに、どちらもお腹いっぱいになります。
最近連載している『涙雨のセレナーデ』はこう言っちゃなんですが完全に朝ドラ狙い健全な女子高生モノで、同じ作者が同じ青春を描いているとは思えなくてたまげました。
漫画における絵の上手さってそれこそ漫画家の数だけあると思うのですが、人間の体の質感を描かせたらふみふみこ先生の右に出るものはいなんじゃないか。
特にこの作品集は特に水墨画ですか!?っていうくらいシンプルな線というかもはやブラシで描かれているのですが、それがいいんだよな〜
フィクションとして留まっていてほしいから3D化できない、でも3Dに近い、触れたくなる2Dの質感というか...
とくに指先の描きかた、特に好きです!!!!! 
「北欧の至宝」としてメディアで引っ張りだこのマッツ・ミケルセンが割と今ほど有名になる前から好きなのですが(えへ)、メディア上の"カッコイイおじさん"への入り口はこの漫画から。
"センパイ"とかじゃなく、"男性"に惹かれ始めたんでしょうね。
ほうれい線とか目の皺とかがね、かっこいいんだよね、わかるわかる....
皺でいうと最近は高橋一生大先生の笑顔にお世話になっております。
美魔女という概念も悪しきものですが、カッコイイおじさんになる、カッコよく老いるというのも難しく、若い頃美男子すぎて無双しても「老けた」とかいって消費されてしまうのでしょうね...老いがかっこいいってなんだよ、ほっとけよ。
だからレイフ・ファインズとかコリン・ファースあたりは例外どころか、細胞との対話とかに長けてるんじゃないですか。
もうわけわからないけど。
さっきから内容についてあんまり触れてなくてすみません。
漫画そのものはイタリアのおじさまたちによる、まあリストランテがパラディソになってる本です。
というわけで私の大学の第二外国語はもちろん、イタリア語です。 

『ヤング!ヤング!Fruits』地獄のミサワ 

ヤング!ヤング!Fruits (愛蔵版コミックス)

高校の同級生でガラケーにこの人の画像が入っていない人なんていない....!
なぜなら私が送りつけたから...!
キモいもの見たさという感情は、怖いもの見たさより中毒性がある、という良い実例。

jigokuno.com

今の中毒っぷりからは信じられないですが、高校のときガラケーでインターネットが使えなくてですね、画像を集める際には友達のスマホをぶん取るか、家のデスクトップからメールで自分のガラケーに送る、それも百枚単位で、という信じられない壁を乗り越えて画像蒐集に励んでおりました。

アラサーちゃん峰なゆか

f:id:heavyd:20191007004204p:plain

https://www.kadokawa.co.jp/product/301311001402/
 アラサーちゃんは、アラサーの人たちの「あるある」に留まらず、より若い世代のマニュアルとして機能している気がします。
「一見フィクションに見えるオトナの世界」と地続きの自分の今の立ち位置を確認するというか。
「高校生でこんなの読んで!」とか言われそうですが、作品内にも登場人物の学生時代の描写が出てきたりして、「あ、もうオトナのときのカースト生存戦略はここから始まっているのか」と。
何よりも登場人物の名前の付け方が秀逸で、なゆゆご本人が指摘されていたと思うんですが、個人ではなく「アラサー」「非モテ」「オラオラ」とか、がそのまま名前になっているので、当てはまるキャラに共感しやすい反面、あくまでこれフィクションは...と距離を取ることもできる、絶妙な漫画全体の設定が◎♡。
 

大学

大人買いとかし始める頃ですね、相変わらず購入先はブックオフですけども。

ウツボラ中村明日美子 

f:id:heavyd:20191007004343p:plain

http://www.ohtabooks.com/publish/2010/06/10155715.html

出会いとしては高校の時点にあったけど、高田馬場ブックオフで立ち読みしてから買ったので大学に入るかな。元BL作家のガッツリBL真っ盛りではなく、一般大衆向けに書いてくださっている作品が好きです。

最近大掃除してもう一回読み返したけどわからない部分が多すぎて、買った当時「わからないからわかったことになっていた」のか、「わかることが多くなってきてわからない部分が増えた」のか、魅力は尽きません。

『ぼくの小規模な生活』福光しげゆき

f:id:heavyd:20191007004436p:plain

http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000015208

これは圧倒的にヴィレヴァンにて。一時期お店でフェアみたいなのもやっていて、ショッピングバッグに例の妻のイラストが載っていたり。

やたら細かいコマ割りと「.....」の多い文体、本人から直接聞かされたら主人公(作者)がよく言う「ハァ...」以外の感想が出てこない、日常を突き詰めた内容は漫画でしか描けない部分があるのかなと。書いてて思ったけど、フィクションでもノンフィクションでも日常系全然好きじゃないので、この作品を日常系とカテゴライズするかは別として、日常系は全然好きじゃないです。大事なことなので二回言いました。

シーシャを吸いながら読むなどしました。

ただの大学生じゃ〜ん笑

『ディザインズ』五十嵐大介

f:id:heavyd:20191007004617p:plain

http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000047482

『リトル・フォレスト』はやたらヴィレヴァンで目に入っていて、絵が漫画なのに水彩画すぎて全然読む気になれなかった中高を経てからの、ケモナー垂涎の作品、ありがとうございます!!!!!

これの前哨戦にあたる『ウムヴェルト』(環世界)という作品と概念も好きで、以前も紹介したかも〜。モナーポイントとしては、アンとベイブ(上の表紙の画像右)が猫耳とかではなく、体がヒョウで頭がヒトという、人面ヒョウという感じで描かれているのが猫耳トレンドになびいてなくて、あくまで機能性重視で好き...。

アメコミの超能力系戦隊モノのなかではX-MEN派が好きになりそう。

一般人と能力者の距離が近めというかね。

『テケテケ・ランデブー』ジョージ朝倉

[まとめ買い] テケテケ★ランデブー

『平凡ポンチ』『ハートを打ちのめせ』『溺れるナイフ』の主人公たちと中高で一緒に成長し、大学がテーマでもこのジョージ朝倉節って通用するんだ、という。

『夫婦サファリ』は結婚!?みたいなね。

全部それぞれ好きだけど、個人的な代表作としては、たよ子嬢とセンセイは堂々一位なんだよな〜〜〜これも少し異なるケモナーというか(肉食系女子も守備範囲です)、人間関係ガラパゴス諸島で、都会の弱肉強食の概念からぶっ放されているキャラたちにびっくらこかされます。

イノサン坂本眞一

f:id:heavyd:20191007005444p:plain

http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/innocent-rouge.html

マ、マリー様抱いて〜!

「絵とストーリー展開が上手な漫画」と「歴史系漫画」の両ジャンルの遥か高みを突き抜けてしまったので審査基準を作り直さないと、とお偉方が躍起になっているのが目に見えますか...私には見えます...

Rouge編では特に現代世界へ繋がるところが多く、最高に好きなのはアントワネットがママ友会やツイッターをやっているところ。

本当の時代考証ってこういうことだよなと。

司馬遼太郎!!!!

5時に夢中!の中瀬親方のエンタメ道場で紹介されていたのがきっかけ!

『大奥』よしながふみ

f:id:heavyd:20191007005825p:plain

https://www.hakusensha.co.jp/women/comic_list.html

将軍の数が多すぎて新巻が出るたびに毎回一巻から読み直すことにしているのですが、 全然毎回楽しい。

全体の流れとしては〇〇代目が誰々で、とかで追えるようになっているのだろうけれども、作品全体を構成するのは単体で十分キャラが強い将軍たちだけでなく、キャラが濃かろうが薄かろうが当時必死に生きた大奥の内外の人たちというか、全員人間だな〜、となる。

人間を人間扱いしている漫画ってそんなにない、特に日常系の対極にあるジャンルでは。

今のところ一番好きなのは江島生島事件のところらへん。

悔しくて泣きました。

あとはやっぱり言葉遣いだったり、絶妙な大奥用語といいますか、そういうのはもうたまらんですね...

スマホ黎明期の御三家(ツイッター→LINEスタンプ)

今やツイッターのみならずあらゆる媒体に登場するこの方達はやはり言及しておかねばなるまい〜。

もはや「漫画家」と「ツイッター発の漫画家」はジャンルを分かつべきだと思っているのですが、どうなんだろ。

ツイッターで知ってLINEスタンプを買ったという、見る専から使う側に移行できるのも、作家とファンとの関係が多様化していていいな〜と思います。

しりもと

 人生ってこういうことなんだよな〜

error403

f:id:heavyd:20191006064621g:plain

https://www.notion.so/error403-info-aa18036635064b66acca85fe99d7837d?p=b4b5603675fc4f9d8641c6fffcbb03dd

既読がドンブラコと流れているの、千利休的なセンスを感じます。(?)

ニャロメロン 
https://meroncholinista.tumblr.com/post/135381259618/%EF%BC%94%E3%82%B3%E3%83%9E-no754

meroncholinista.tumblr.com

ニャロメロン先生のこのシリーズは2ちゃんねるでも議論が度々交わされており、漫画界でもその表現技法により革命を起こし続けているともっぱらの噂です。これは一例ですが、後ろを向いているキャラの顔のパーツだけが抜き出されていたり(無表情っちゃ無表情で描かなくてもいいはずなのに)、四コマのタイトルが最初に来るのではなく最後にオチを言語化しているのも独特...今作品を見返して崖から落ちる表現が割と多用されていて、そんなことってある!?と思うけどあるんですね。

なう

描写としての血に飢えているがただ好奇心に任せて人が死ぬのは見たくなくて、だからと言って死に方や生き方についておおっぴらに説教もされたくない、という現在の私のわがままを大幅にクリアしている作品たちです...

ゴールデンカムイ野田サトル

f:id:heavyd:20191007010121p:plain

https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-891368-1

キロちゃんとラッコ鍋食べたいッ!

いや〜〜〜〜もうこれはこれは。

七巻のヒグマ退治と八巻の江渡貝くん、十八巻のソフィアの過去が好きかな〜。

こちらは原作を知る前にネットで流れていた同人誌から入って読み始めました、という腐ルートですけれども、ファンの方々の推しへの熱意もなんだか一味違うというか、それで目に入ったのかも。

人がすごく死ぬし殺しあう漫画なんですけれど、登場人物で生きるために生きている人がいないところが好きだな〜!

ザ・日常系の対極ですね。

ドロヘドロ』 林田球

f:id:heavyd:20191007010613p:plain

https://comics.shogakukan.co.jp/book?isbn=9784091886057

爬虫類は条件抜きで好きなので、カイマンの皮膚感の時点で最高なんですけど、ニカイドウと鳥太が好きだな、それが....!ドロヘドロ

画風としては線は多いけれど無駄な線なんて一本もなくて、エッチングっぽいかすり線な感じもグッド...ファッションも独特で、スニーカーが堂々とナイキだったり、作業着とプロテクターの絶妙なバランス加減もすごく好き。

コスプレしたくなる気持ちがわかりかけます。

ティム・バートン『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のナイトメア版ですね。

Cocoon今日マチ子

f:id:heavyd:20191007010715p:plain

https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253104908

小説家でいうと桐野夏生とか桜庭一樹な感じで、前者だと『リアルワールド』、後者だと『じごくゆきっ』とかを読んでいる者です(自己紹介)。

もっとも流血沙汰から遠いとされている社会要員の女子高生たちを生々しく描くというか、要するに、JKだタピオカだと持て囃されつつもされている思春期成長期真っ盛りの女子だって生死や個人単位での戦争と常に隣り合わせなんだぜ、なめてもらっちゃ困る...とか言いつつすみません、まだ読んでなくてこれ、でも沖縄のひめゆり隊のことをこちらの先生が描くってことはそういうことだと思っています。 

おまけ

時間の都合上と、まだリアルタイムで追いかけているものとして整理がついていないので、以下ここ1~2年以内でインターネット経由で出会った作品たちを紹介するに留めさせていただきます。

トーチweb

『アマゾネス・キス』意志強ナツ子

f:id:heavyd:20191007011139p:plain

http://to-ti.in/product/ishitsuyo
『太郎は水になりたかった』大橋裕之

f:id:heavyd:20191007011239p:plain

http://to-ti.in/product/taro
『ラ・マン』 高浜寛

f:id:heavyd:20191007011403p:plain

http://to-ti.in/product/lamant

Twitter

アイスバーン』西村ツチカ

f:id:heavyd:20191007011620p:plain

https://comics.shogakukan.co.jp/book?isbn=9784091897640
『夢中さ、君に』和山ヤマ

『泥の女通信』にくまんこ

f:id:heavyd:20191007012144p:plain

https://mangacomplex.com/categories/54
『ギャルと恐竜』トミムラコタ

『裸一貫!つづ井さん』

f:id:heavyd:20191007012422p:plain

https://crea.bunshun.jp/articles/-/22579

note.mu

『夏がとまらない』藤岡拓太郎

f:id:heavyd:20191007012605p:plain

https://www.takutaro.com/natsugatomaranai/
ネルノダイスキ

f:id:heavyd:20191007012925p:plain

https://nerunodaisuki.tumblr.com/post/103024093877/1123-comitia110

オモコロ

omocoro.jp

omocoro.jp

omocoro.jp

 

omocoro.jp

omocoro.jp

omocoro.jp

omocoro.jp

omocoro.jp

omocoro.jp

note.mu

おわりに

タイトルは私の大好きなオモコロのダ・ヴィンチ恐山さんの殿堂入り記事、『下校時刻の哲学ゾンビ』から取らせていただきました。↓
やはり学校がヴィレヴァンにおける記憶に関わっているのと、高田馬場でのゾンビ化現象がぴったりだなと...
あとは見かけの都合上、漫画家の方々に見出しで敬称略を行ってしまいましたが、本当は先生って全部付け足したい、という気持ちを記させていただきます。
 
最後めちゃくちゃ真面目なトーンになってキモがられるの承知でめちゃくちゃクサいことを言いますと、 私がこの記事でしたかったことっておそらく、後天的・環境的要因における自分の出自を明らかにしておきたいのだなと。
自分を論文に例え、「私はこうなんです」というオリジナルでユニークだとされている自分の存在(論文で言うと主張)を、参考文献を交えつつ書く感じ。
何はともあれ、最後まで読んでいただいた方ありがとうございます!
それでは、また!

セルフオリエンタル化のすヽめ(拝啓、サイード先生)

最近悲しくなるニュースをよく目にする。

できるだけそういったニュースを取り入れまい、面白い話やくだらない話しか取り入れまい、としている私の耳にでさえも届くのだから相当なのだろう。

一方で、盛んに議論が交わされていてほしい、とも思う。

と書くと事柄をまるっきり他人事として捉えているように聞こえてしまうが、私一人では限界があるので有識者の意見のリツイートやいいね、といったささやかなことでしか参加できない部分があるのも確かだ。

それでも「炎上」で言い表されるような激しいやりとりの応酬を、それこそ対岸の火事を見つめているような気持ちでただ佇んでいるわけでもない。

 

いずれにせよここでは特定の出来事やニュースに関して逐一コメントをするつもりもないし、私はそういった立場の人間ではないと思っている。

立場云々もさておき、ツイッターフェイスブックのように脊髄反射的なメディアではなく、せっかくブログという形を取っているのだから、一次情報を目にしたあと何周かして考えたことを書きたい。

すぐ自分の気持ちを言い表せるようが言い表せまいが、一度自分の中に取り込み咀嚼したあとの意見ならばそれなりの価値があると思っているからだ。

吐き出すのには勇気がいるし、時期も見計らわなければならない。(と思ってボツになっている記事がいくつもありますtbh

 

と、ここまで来てなんだかとても回りくどくて抽象的で申し訳ないのだが、従来の記事を読んでくださっている人であればなんとなく察していただけるように、私は「全ての人に読んでもらって理解・納得される」文章というのを書こうと思っても書ける人間ではない。

極論で言うと「そんな人/文章はいません」となりそうだが、私はその両者からも割と遠いところに位置付けられている方なのではないかと思う。

その特殊性(specificity)(「特別」ともまた違う)が普遍性(universality)と交わる部分もあるし、自分のなかでそれらの琴線が触れ合う距離感やタイミングを見つつ、社会との折り合いをつけていきたいと思っております。

ていうか全員がそうなればいいと思う。

specificity=universalityになったら、すごく楽なのに...

と、今回はなんとなくそんな文章です。

 

タイトルで察した方も多いかもしれないが、ここでは関連してエドワード・サイードオリエンタリズム』を参考に、最近のこの風潮と、私自身での日本国内外での体験について書き連ねたい。

イードのこの著作に関しては学部の時の卒業論文で取り上げたということもあって、一字一句記憶しているとはいかないまでも、図らずもその読書体験は「卒論を提出して大学を卒業するために読む」以上の意味合いを持つことになった。

 

笑ってしまうのだが、私は私がだんだんといわゆる"日本人"に見られなくなってきた、そしてそういった事象を自分なりに整理できるようになった、という体験がここ数年間の間に起こっている。

自ら選んでいるわけでもなく、それが良いか悪いかもわからない。

現在住んでいる国がオランダなのだが、オランダ人に見られるようになってきたかというと、そういうわけでは全くもってない。

 

私は周りの人に「日本人」として分類されなくなってきたか、実際分類できないほどのややこしい(?)存在になってきたといえるのかもしれない。

例えば、初めて会った日本から来た人に日本語で話しかけても「どこから来たんですか?どうしてそんなに日本語が上手なんですか?」と聞かれたりした。

立ち振る舞いや考え方は「ヨーロッパらしく」なってきているかもしれない。

「ヨーロッパらしさ」というのもなんだよ、と思うが。

日本のあらゆる平均に照らし合わせて考えると、体躯からいって身長は高い方、ガリガリではなく、あと日焼けもよくするのでハワイの人ですか、と聞かれたこともあった。

ハワイ、行ったことないです!

 

あとは英語だろうか。

私の英語は日本のアクセントが少ない方で、自分なりにもかなり努力はしているので日常生活・学校生活共に差し支えない。

しかしながら自分の内部から英語に自信を持てた経験が現在進行形であまりないので、お褒めの言葉()をいただいたときは「英語だけじゃなくて、一般的に発音を真似るのが上手いだけです」ということにしている。

その背後にある動機というのは、「British accentに憧れているから」などではなく(そんなアクセントできないし)、英語話者同士ならば日本語英語よりもわかってもらいやすいでしょう、という程度だ。

いや、クソ真面目な完璧主義者なので中学校英語の音読のCD通りの発音しか自分で発することを許さなかった説の方が正しいかもしれない。こわ...

 

そもそも自己紹介で「日本から来ました!!!!!!!!」とわざわざ自分から言う機会も減ってきた。

そのあとの日本に関する質問や感想に答えるのが億劫になってきたというのもある。

何よりも疲れるのが、そういった質問や感想を避けるために自分から予防線を張ってしまうクセがついたことだった。

「英語がうまい」も「背が高い」も、「日本人にしては」という接頭辞なしには成り立たないから、先に自分で付け足してしまうが、その度に「他の人と違うし、違うと思われたい」タイプだなと思われるのもなんだかな、と感じていた。

大方そういうことなのかもしれないが、またそれを他の人に「私はあなたのことわかっていますよ」的に指摘されるのもnone of your business感が半端ない。

違うに決まってるだろッ(みすゞ)

でもその違くなってしまったにしても経緯が色々あるわけで、そこから始めるとなると私にもわからないし、あなたも聞かないでしょう、という。

 

昨年、日本に一時帰国したときも違和感がとてつもなく、終始「久しぶりに帰ってきた」以上のおかしな高揚感に包まれていたことも思い出す。

友達曰く「写真を撮る目線が観光客」だったそうで、そうなるのものなのかもしれない。

視点が新鮮になったからでも鈍ったからでもなく、自分の内側に起因するものではなく周りの全てが「あなたの居場所はここじゃない感」を醸し出していた。

 


そういった周りと自分との折り合いも兼ねて、私は敢えて今自らを描写するならば、「海外在住日本人」でも「日本人留学生」でもなく、「オリエンタル女性」ということにしている。

どこに行っても多分これは変わらない。

常時移行・移動期間ともいえるかもしれない。

一時的に帰りたい場所はいくつかあるんですけどね、落ち着くところはなさそうなんです今のところ。


オリエンタルという単語に関しては、サイードの著作の中で取り上げられている西洋対東洋(オクシデント対オリエント)というのははあくまでケーススタディである。

あくまでポストコロニアル的背景において、前者が後者を一方的に想像し創造した、というだけであって、逆もまた然り(e.g. 先ほどの「ヨーロッパらしさ」など)。

でもより大きな問題点としては、後者がどう描かれようと、当事者たちの意見が反映されなかったこと。

自らを描写する術を持たず、あったとしても考慮されなかったということだ。

 

あれっ!でも待ってください。

私は、私の意思によって自らを「オリエント女性」と描写することに決めました!

だからOrient-と言ってもダブルミーニングなんです、「オリエンタリズムさせないオリエンタル女性」ということなんです。

もちろんこれは周りの人々の言動と環境に伴う自身の変化、と言えば「オリエンタリズムされた」結果なのかもしれないけれど、もうここらへんで自分から言うことにした。

先にやっちゃえばこっちのもんだ、とか言うわけでもなく、性質上こうなることを止められなかったようにも思う。

自然な流れでここに行き着きました。

なのでここいらで自分で言ってみる、そしてそこで内外に起こる変化をまた見てみる。

「異質さ」という意味では、どんな単位のコミュニティでさえ、日本にいたときでさえ、結果論ではあるにせよなんとなく感じていたことなので、もうそういうことなんでしょう。


でも私が言いたいのは、結局、誰にも自分一人で決められることじゃないし、書類一枚でわかるもんでもないし、ましてや他の人にとやかく言われることなんかじゃ絶対ないんですよね、自分がどこに属するかなんて。

私はあるコミュニティにひとたび踏み入れることができればすぐに次の場所を無意識に探しているし、それらなくなったときの予防線を張っているし、落ち着いていることが落ち着かないタイプです。

多分こういう人間はずっとこういう人間なので、これはこれで放っておいてほしいんですけど、ひとところに馴染んでいる人、そしてそういって築き上げた自分の場所を必死に守っている人も放っておくべきなんじゃないかなと思います。

誹謗中傷といった描写だけに留まらず、物騒な行動も目につきます。

私は、そういう人たちこそ自分の立ち位置がわかっていないからこそ、他の人を使っているように思えてならない。

他者のアイデンティティを壊そうとしているようで、心底は全く逆の、自分を中の何かを築きたいという気持ちでいっぱいなんじゃないか。

そうでなければ他の人の主張がすぐ自分の持つ何かの侵害には結びつく、そしてそれを守るために攻撃するという思考に至らないはずです。


こういう時にめちゃくちゃ便利なのが、セルフ・オリエンタル化です。(アジア出身じゃなくても使っておk)

これはもう「私のこと100わかってとも言わないから私にもあなたのこと100理解させようとしないで、ましてやわからないからって勝手に決めつけないでね、決めつけちゃうのも仕方ないけど私には言わないで〜」という、一種の諦めという名の寛容です。

「わかるわけないっしょ(^^)」という。

私も私のことわからないし、周りにどう見えているかもやっぱり言動だけでもわからない。

でもその引っかかる何かの答え合わせ(自分用)のために、目の前にいるパッと見わかりにくい人をわざわざ利用する必要があるのかということ。

自分自身のわからなさを他者に投影しないでね。

わからない恐怖症なのかな、とも思いますが、わからないことってそんな苦しくないですよ。

想像力と優しさで、少なくとも人間関係に関してはなんとかなる。

なんとかしたいならの話ですが....

でも勝手な想像をもとに創造しないでほしい。

結構傷つくしめんどくさいんですよ。

「あなたは○○だから」とか言われるの。


こっちに「アメージングオリエンタル」っていうスーパーマーケットがあるんですけど、もうそれでもいいな....

世界のみんなが当事者さえわからないことを他の人がとやかく言わなくようになるなんて、ミラクルでワンダフルでアメージングでしょ。

これで最初に戻るんですけど、個々のspecificityを万人が理解しているという普遍性(universality)が地球という惑星としてのゴールなんじゃね?

 

まあでも私は最近宇宙人っぽい模様の服や、四つ目になるフェイスフィルターが個人的ブームなので、もはや地球を後にする日も近いのかもしれません...なんちゃって。


うん、本当は今月他にもネタの候補があり下書きを書き連ねたりしていたのですが、厳正な選択の結果、一時間ほどで思い立ちババッと書けたトピックにすることしました。

公開日8月31日って設定できるけどもう九月始まってるし笑

はてなブログの設定変更チート術です。

 

でもこのトピックに関しては小さめながらも各記事で触れてきたことのようにも思えるので、一つの記事にできてよかったかも。

って、卒論書いたのがもう二年ほど前になるけど、まだ考えさせてもらってます、サイード先生。(タイトルに合わせて最後だけ無理やり手紙風にしちゃった)

どうでしょう。

 

オリエンタリズム』に関しては世界一平凡な名前なのにクラシックではあるけれど決して内容が平凡ではない本を出版することでお馴染みの平凡社様から上下巻文庫で出てますが、時間がない方はこれの要所をうまく引用している自分のトピックに合った論文から逆算して必要箇所をまず読んでみることをお勧めします。

日本語でも英語でもいっぱいあります。

でもサイードはやっぱり文体もかっこいいので、そういうのも愉しみたい、論文の締め切りなどに追われていない、時間的にも精神的にも余裕がある方はじっくり読んでもいいと思う。

 

f:id:heavyd:20190908184451p:plain

https://www.heibonsha.co.jp/book/b160202.html

f:id:heavyd:20190908184541p:plain

https://www.heibonsha.co.jp/book/b160203.html

オランダも夏の暑さとは打って変わって、掌を返すように寒くなり始めましたが、秋は良いですね。

エモいっていうんですか、秋関連の思い出は全部そういうことにして良いと思います。

それでは、また〜

先ヅボトルヨリ始メヨ:クラフトジン緊急特集、Brutalist Architectureなど

ジンに関しては「百聞は一見に如かず」ではなく、「目は口ほどに物を言う」という感性を大事にしませんか、というのが今回のブログのテーマです。

つまり「飲んでみないとわからない」とジンの可能性を飲む体験のみに求めるのではなく、「まず視覚情報で楽しんでみては」という。

本来の諺の解釈とは少し異なりますが、それはさておき、もうこんな前置きがもったいないくらい、ジンのボトルたちが素敵すぎるッ

イギリスではなくオランダがジンの本場ということが約半年前に発覚してからというもの、私のpinterestのフィードはジンボトルで溢れかえっており、iPad絞ったらジン出てくるんじゃないかな?と、私の脳内はホガース描くジン横丁(下)の登場人物たちよりジンのことでいっぱいなんですわ。

f:id:heavyd:20190720091200p:plain

https://bunshun.jp/articles/photo/4639?pn=1

もうね、今のジンの洗練っぷりを見せたらホガースまじで筆折ると思うよ。

絵のセンスはあるので、そのままジンのボトルデザイナーに転向するといいのでは?

これは風刺画なので、自身の風刺画を自虐ネタに使うというマイナス×マイナスなので、プラスになりますね。

計算的には大丈夫です。

(当時のロンドンの歴史的背景については画像下リンク先か中野京子センセイの『怖い絵』を是非!)

 

もったいぶらずに行きましょうか。

最初に出会ったのはコチラ。

www.instagram.com

まず、コンテクスト抜きにこれが部屋に置いてあったら中身がなんであれ、もう家具としてのポイントが高すぎるじゃないですか。

サイズ感も良い。

片手で持つには重すぎ、円周もはるかに大きい。

どっしりとした底面にやっぱりもう片方の手を添えたくなり、持っている人にも気品が出るんですよね。

これは飲みましたので味に関しても言及しますと、まず周りの空気の匂いを邪魔しない程度のフレッシュさ(対局にいるのがファブリーズ)が鼻から通ったかと思いきや、飲んでみてもハテ、「ジンとは」という根本的な問い、いや、それよりも「今までの私にとってのジンとは?」という内省的な問いが首をもたげてくる。

もう飲めるアロマディフューザーなんですよね。

ちなみにジンの大元であるジュニパーベリーというスパイスは実からのみのアロマが売っているので、お酒が飲めない人はこのアロマを焚いてプラシーボ効果で酔ったらいいと思う。

別に酔う目的じゃなくてもめちゃいい匂いだけど、でもこのジンのが良い匂い、とだけは伝えておきます。

どっちかっていうと揮発している感じの空気と水分の中間みたいな感じ。

f:id:heavyd:20190803040720p:plain

https://www.facebook.com/KeverGenever/photos/a.868204583273121/1800103970083173/?type=3&theater

えっこれは灯油?それともサクマドロップスですか???

おしゃれなインテリアと一緒に置いてあったら中身わかんないよ〜汗

ジンの家具化進んじゃってるよ〜汗泣

にしてもginという文字が見えませんケド?と揚げ足を取りたい方、甘いですね!

genever, genever, geneverと三回唱えるとjuniper...ジュニパー

言語力は語彙力ではなくて推測力ですよ!みなさん。

オランダ語のgの発音はエアうがい並みにむずいので興味のある方はgoogle先生に頼っていただくとして、そうなんです。

オランダのジンはこう呼ばれるのです。

ジンとの厳密な違いはあるんだろうけど、今はボトルデザインならぬ缶デザインに足を突っ込んでいるのでさておきます。

ほんっと給油タンクみたいでかわいい。

自分の肝臓の近くに給油口を作って、ホースで繋いで肝臓にも直接味わわせてあげたいですね。

前に誰かがタピオカを点滴とかなんとか言ってたので、私は異常者じゃないです。

そもそもこんなインスピレーションは缶デザインありきですから。

f:id:heavyd:20190720095042p:plain

https://scontent-ams4-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/47131762_446760285851565_5015761029875892224_n.jpg?_nc_cat=102&_nc_oc=AQl-WMIUQZ273E8QkKWkA1kdH3_WBlFXHaZTRQGpMAx_N4I3WjzCf4qHEh_b5PRgcBM&_nc_ht=scontent-ams4-1.xx&oh=63ba0619fc55000e19c5f35362192bda&oe=5DB052B7

これはね〜、アルバイト後に隣のバーで店長に奢ってもらったジンなんですよ。

なんでかジントニックの話になって頼んでみて、中ジョッキみたいなサイズで出てきてビビってたらマスターがコショウ挽きでジュニパーベリーを上からかけ始めて、そのときでしたね、ジュニパーベリーとジンが繋がったのはね。

ボトルの形は定番のかわいさなのに、中心から随分人相の悪い女性がこちらを見ていますね、と思って調べたらライデンの連続殺人鬼だそうで、笑ってしまいました。

どこまでも期待を裏切られると楽しいですね。

詳しくは上のFBリンクから公式サイトに飛ぶなどして見てください。

ブランディングとしては100点満点だと思います。

忘れられるかっつーの!

ジンはだいたい透明なものが多いのでね、ラベルの色が液体に映ったりしてそこも楽しいですよね。

酒界のみならず液体界で今最もポテンシャルを秘めている、ジン。

クラフトビールとクラフトジンは始まりも発展も、全く異なる道を歩んでいる印象を受けます。

www.instagram.com

一時期インスタグラム上の広告がジンで埋め尽くされていたことがあって、たまたまオランダでジンリリースラッシュだったのか、インスタグラムが私の脳内を知り尽くしているのか知りませんけど、そのときに流れてきたのがこちらのジン。

刃物のロゴでなんかまた人殺しそうなデザインで、でもなんかおしゃれに留まっててずるいですね。

鬼ころし」くらいダサくあってほしい。

で、ちょっと今大発見をしたので聞いてください。

以下画像がこのジンのウェブサイトの歴史コーナーなんですけど、右上のマーク、見覚えありませんか...?

f:id:heavyd:20190720101221p:plain

https://slagersgin.nl/#

そう、一番最初のV2Cジンだ〜〜〜!

www.instagram.com

オレンジバージョンもかわいいので大サービスで2回目の登場。

でも、よく見ると異なっている。

そう、上のはVOCなんですよ。

そのVOCと言うのが...あの悪名高きオランダ東インド会社(Verenigde Oost-Indische Compagnie)の略称なわけです。

でももうすっかりジン人(ジンびと)の私は、彼らが植民地からスパイスをヨーロッパに運ばなかったらジンもなかったのか...とか論理や倫理がゴッチャになってしまう。

こうすると、ヨーロッパでジン二大大国がオランダとイギリスというのも納得できますよね。

東インド会社、恐るべし...

まあ色々複雑なわけですが、V2CジンがそのVOCのロゴを明らかに意識しているというのもどうなんでしょう。

公式サイトでは名前の由来については以下のように説明していますが、ロゴデザインについては触れられていません。

At the turn of the millennium four young men became friends during their studies in Maastricht, The Netherlands. The place to be, there and then, was the famous Victor de Stuersstraat 2c. A place for good gin and great times.

Get it? V2C.

Our Story — V2C Dutch Dry Gin より

Get it?じゃね〜よ笑

ただのジンヲタたちの自己満足じゃね〜か!そういうの大好きだよ!!!!

www.instagram.com

こちらのジンもいきなりインスタグラムの広告で流れてきてビビったんですけど、フォロワーも多ければフィード全体の作り込みもしっかりしている。

でも私もこれが流れてきたときに、真っ先にジンが思い浮かぶのではなく、ボトルかわいいなから入っていることに気がつくわけです。

ジンの波は内容物であるジンを超えたところから押し寄せているわけです。

ボトルデザインの豊かさ以外の「ジンの懐の深さ」の要素として、「結構なんでも入れていいよ」というもうルールであってもはやルールではないルールがあるのですが(?)、こちらのジンが良い例かも。

バーボンとバニラの香りがするんだって。

もはやジンなのかは謎。

ジンであって、ジンでない...

identityのfluidさもたまんないですね。

ヒトも学ぶべき。

イチゴなんかのフルーツ入れちゃって、ワイングラスで提供するのも最近のGIN KAWAIIトレンドですので、カッコつけようと思って頼んでこうやって出てきちゃっても焦らずかわいく飲むこと〜

 

f:id:heavyd:20190720104216p:plain

https://www.drankgigant.nl/vl92-gin-100-cl.html

もうこれなんかは理科室×モダンアートの領域ですよね。

一休さん』で一休のボス(和尚?)が水飴を隠したくて「舐めたら死ぬよ」と嘘をついたのをまんまと一杯食わされる話がありましたけど、全てはボトルデザインの問題なのではないか。

水甕なんか魚から何までなんでも入れてオッケーなので、逆に怪しまれるわけなんです。

こういう「明らかにキケン」ぽい理科室の棚にある薬品か火炎瓶ぽいのに入れておけば何入ってるかの疑問も浮かばないんです。

堂々と嘘が付く勇気がない時点で、ボスの負けは確定している。

どうでしょう、私は一休に勝ちました。

ジンは、別に隠す必要ないと思いますけどね!

ちなみに公式サイトで良い画像がなかったので酒通販のを使ったんですけど、サイト名のdrankgigantってオランダすぎるやろ〜!

 

そんなこんなでオランダに限っても、この記事のみに限ってもginおよびgeneverの豊かさを少しはご紹介できたかなと。

...と言っておきながらね、私は去年どころか今年もオランダのGIN FESTIVALに参加しておらんのです...

これはもう、ワン・オブ・ザ・一生の恥。

言い訳をさせていただくと、各日程がめちゃくちゃ大学暦に反していて、試験期間に悉く被っていることから、学生の身分で参加するなと言われているようなものでした。え〜ん

ginfestival.nl

今泣く泣くFBの過去のイベントページで開催の様子を見ていますが、やはり何を差し置いても行っておくべきでした...ビアフェスティバルとやっぱり違うんですよね〜なんかおしゃれなんです。

ハイネケンが染み込んだ床で靴の裏ベチャベチャになってないんだろうな〜っていうのが伝わってくる。

それにしてもこの小さな国内でこの蒸留所(distillery)の数、見てくださいよ!

f:id:heavyd:20190720111137p:plain

https://scontent-ams4-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/52920214_305851556789628_709990821679595520_n.jpg?_nc_cat=104&_nc_oc=AQnciiidJx8SWsQFLLSsJL1OFKpDFtsrSfv-2dkHaMbU7jw9mC3fgHHqvkIiKZSOEDY&_nc_ht=scontent-ams4-1.xx&oh=625bfda8a92d4c842209de8da02111f6&oe=5DA3EBD1

画質が嫌がらせのように悪いのでもう全部確認するのは諦めたいですが、まあ数がすごいということだけはわかる。

 

あとですね、ginはmeme界でも結構良い線行ってると思うんです。

なぜかというと絶妙にダサいから。

gincidentやginfluencer、ginvitationなど、"in-"が接頭辞としてよく見るから造語を作るというならまだしも、「自分がこれでニヤリとした」と他の人に知られたくない感じ。

SNSでシェアするとしたら、敢えて自虐っぽくするために"aaaawwwww"(「アチャー」みたいな)とかキャプションを付けます。参考までに。

 

まずはgin festival 公式FBから。

f:id:heavyd:20190720105612p:plain

https://scontent-ams4-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/32247445_956153231226170_7249403766238085120_n.jpg?_nc_cat=100&_nc_oc=AQm3PGIDlj8z2WJQR9OpCn7UNRoGctZlvYEJTJeOAg5792ch4XByj31ipgY1zLK4Tj0&_nc_ht=scontent-ams4-1.xx&oh=79c8fbd273b149464fbdd335b39f8d49&oe=5DE77E46

wwwwwwwwwwwwwwwwww

f:id:heavyd:20190720105902p:plain

https://scontent-ams4-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/55869466_2216962095231258_5621317080348360704_n.jpg?_nc_cat=104&_nc_oc=AQmpKL810hYB3a2zPJtJtQg242EEjEEpAPNfyyGDoExUlBFP0wvQ4CzuVbjP9aEHSTU&_nc_ht=scontent-ams4-1.xx&oh=f151bd9970f323aee7217471a40462f0&oe=5DAEEBEF

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

f:id:heavyd:20190720110041p:plain

https://scontent-ams4-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/28872937_1971373293123474_3386470769595777024_n.jpg?_nc_cat=107&_nc_oc=AQkEQj4dRaHn9Y-bKh6Cme115cM_Zi3dtYlC0U9b2vVxHG48T9sYx6akwrLFe6I2yS4&_nc_ht=scontent-ams4-1.xx&oh=9a9651789750d25625bcc7b6c130eec0&oe=5DAF9610


wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

こういう、いわゆるおじさんが作っているインターネットの世界、好きですよ〜

 

9GAGにも遊びに行って検索かけてみました。

普段のmeme補充先はredditなのですが、はてなブログ上だとリンク貼れないんだよね.. 

f:id:heavyd:20190721155010p:plain

https://img-9gag-fun.9cache.com/photo/aqKqRzv_460swp.webp

↑戦時中の日本軍隊の「月月火火水木金」とかいうキチガイコンセプトと良い勝負

f:id:heavyd:20190721155158p:plain

https://img-9gag-fun.9cache.com/photo/amB4oov_460swp.webp

↑大御所はいつでも良い仕事しますね^^

f:id:heavyd:20190721155628p:plain

https://img-9gag-fun.9cache.com/photo/aKxMyxN_460swp.webp

↑same...."sex, drug, rock'n roll" に次ぐ三大人生必須要素じゃん。Superlikeです

f:id:heavyd:20190721155918p:plain

https://img-9gag-fun.9cache.com/photo/aWYzwq3_460swp.webp

↑これが一番好きかも

f:id:heavyd:20190721160106p:plain

https://img-9gag-fun.9cache.com/photo/aMZMGxR_460swp.webp

↑クラフトジンブームの前に世界のLUSHが日本を舞台にブチかましてた、と思いきや、普通に味だけ考えたらマウスウォッシュいけるやん!(?)

www.instagram.com

↑バーとカフェの前に立ってる黒板は渾身のアナログmemeたちだよね〜世界遺産

f:id:heavyd:20190721162938p:plain

https://www.amazon.co.uk/A1-PERSONALISED-GIFTS-OClock-Doormat/dp/B01J8BC356

↑これが一番有名かな?私が最初っからドアマットで検索かけたわけじゃないです。このフレーズで検索したら出てきちゃったの笑 ポチりそうになったけど。

f:id:heavyd:20190720105932p:plain

https://scontent-ams4-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/55467770_2214145272179607_4672016126954176512_n.jpg?_nc_cat=104&_nc_oc=AQktR6XyivFuBbPueRYYXChtoxQA4Ja4ZIUJ2isaZhRvtLne74x-FZehE5lngCceSpY&_nc_ht=scontent-ams4-1.xx&oh=f87c7c449b458c69bbdeb52f4ff765fa&oe=5DE968E0

最後はこちら。うーん、これはイイな...

ここでトニックの話をするのを忘れてしまっていことに気がつくので話しますよ、

ジンの魅力は王道カクテルのジントニックシンプルさ且つ複雑さにある。

ジンを作る上でのルールがダボダボなのは、ジントニックになったあとでも引きずるんですよ。

ジンのイメージとして、ジンそのものよりもジントニックが強い時点で、もうトニックへの依存を堂々と認めているところも潔い。

タマゴが先かニワトリが先か、ならぬ、ジンが先かトニックが先か

そこでトニックとの相性も問われるわけです。

ジントニックなんてそのまま、ジンとトニックでしょ?

という人は、「目に見えるものしか信じない」というカクテル界では御法度の想像力の欠如なので、回れ右か「同じ透明だから」という理由で運悪くジンより強いお酒でも間違えて飲んで回っててください〜くるくる

こういう人に限って「初めて飲んだカクテルはジントニックだった」とか言うんだわ。

どうせ名前でそれぐらいしか何入っているかわからなかったからでしょ〜かっこよくないからね〜

やっぱりロングアイランドアイスティーで冒険しなきゃ〜

ちなみに私は数年前は断然ラム派だったので、ショートならXYZ崇めてました。

今はジン人としてはギムレットいきたいッスね!

 

トニックウォーターに話戻さなきゃ。

トニックウォーターもかわいいよ〜〜

で、だいたいトニックウォーターじゃなくてミキサーと呼びます。

なにで割る〜?みたいな。

www.instagram.com

これもインスタグラムのリア充感に圧倒されますが、可愛さだけは伝えたい。

ジン+トニックでは脇役にされがちですが、そこからマイナスジンでも全然主役張れちゃう。(!?)

むしろ味ついているのでトニックウォーターだけ飲んでいればよくない

という謎の発想に至ります。

ジントニックを作るにせよ、トニックウォーターにこだわるのは当然のこと、というのがオランダ発ではないですが大御所のfever tree先輩。

If 3/4 of your drink is the mixer, mix it with the best.

https://fever-tree.com/en_US

まあ、確かにね、となるキャッチコピーとかわいいボトルのパイオニア

www.instagram.com

かわいいね〜、かわいいね〜え

しかもスクロールしていると、マラリアに効くって出てきてびっくりしました。

すごいじゃん、ジントニック

www.instagram.com

各お酒との相性表なんか作っちゃって、良い仕事すぎる...

こういうインフォグラフィックずっと見ていたい。

組み合わせが無限大なところもたまらんな。

 

トニックウォーターこそノンアルコールなので、どんどんパッケージや広告で勝負して未成年も巻き込んで、逆にボトルデザイン界を牽引していってほしいですね。

でもここでその仲介役となったジンの存在も忘れちゃならんと思うよ。

ジントニック因数分解とでもいうんでしょうか、元から固定されていたものが共通点で括られつつもカッコごとの内容でも勝負できるっていうか...

数学を高一で諦めた割には上手いこと言えてるじゃん。

多分、土曜日の朝四時だからですね! 

www.instagram.com

最後はノンアルコールのジントニックという、もうジントニックのプライドをズタズタにしているかと思いきや、ジントニックの持ち前の許容範囲の広さで寧ろもう新たなジントニックとなりつつあるものを紹介。

まあこれもかわいいから。

かわいいは正義

で、スペルがDutchess(オランダ関連?)かと思いきやDuchess(tなし/意味:公爵夫人)で、もう全然関係ありませんでした。ドヒャ〜

 

こんなおしゃれginstagrammer(オオッ)ばかり紹介しておきながら、当然毎日こんなものは飲めないわけで、私が何をするかというと、オリジナルカクテルを作りました。

これはですね、Dirkというアルコールがオランダの中でも更に安すぎるスーパーで一番安いgeneverを買い、1.5リットルの安いLipton sparkling iced teaで割るんです。

これが美味しい。

オランダ人の友人に「オランダ人(ジン)よりオランダ人(ジン)である」と言わしめた、もう日蘭通商航海条約再締結なるか!?並みの暴力的なカクテルです。

名前はDutch island iced teaです。

オランダは島国じゃないけど発案者の私は島国出身なのと、ロングアイランドアイスティーみたいに一見ジン入ってるの全然わからないトリッキーさを文字りました。

本当に量がわからなくて、ジン:アイスティーを一対一くらいで割ってたら、友達がトイレに行っている間に寝て、時間感覚としては五分くらいで起きたら次の日の朝になってました

気をつけてくださいね〜

 

あとさっき誰も突っ込んでなかったから言うけど、ジン愛好家の名前としてジン人(ジンびと)、読み方"ジンジン"じゃないよ〜★っていうの推し進めていきたいんですけど、自分で口にしておきながらウザさに戦慄したのでやめておこうかな...

日本でも着々とクラフトジンが盛り上がりつつあるみたいなので、是非帰国の折には飲んでみたいですね。

オランダ製と日本製のを比べっこしても楽しいだろうね。

 

それにしても、私は自分の興味範囲が年収一千万の40代独身貴族(男)だと思っていて、全然自分本体と合わないな汗といつも思っていたんですけど、こうして一通り可愛いボトルたちをみた後だと、「洒落た男性が渋いジントニックを片手に知識をひけらかし講釈を垂れつつ、(なんら知識を持たないとされている)同伴者の女性には可愛めのカクテルを渡す」みたいな構図が葬り去られつつあるの、良くないですか。

 

アタシ自分でかわいいジントニック頼みますよ(笑、っていう。

なんならボトルとかも家でかわいいの揃えてるよ〜

アロマも焚くよ〜

なんならあなたにかっこいいジントニックも誂えてあげますけどってね。

ていうかもうそろそろお酒にそういうセクシズム投影すんのやめなよ〜

そういうのが結局アルハラとかにつながるんじゃないの〜。

私も自分の好きなものに勝手に性別や年齢や年収を当てはめちゃってたけど、もう今はジンの方から私に寄り添ってきてる

引き寄せの法則じゃん!

離さないよ〜!

 

ということでですね今回はね、お酒のバーカウンター以外の可能性なんかも探求できたかな〜って感じね。

 

女性が牽引するとブランドが売れる、というのを親しいフェミニズム研究者から聞いており、登山女子、ヨガ女子など女子付け呼びは嫌いだったけど、きちんとした市場メカニズムならジンも乗らないわけには行かないんだろうね。さすが!

 

私は「かわいい」は他の言語に翻訳できないしすべきでないと思っているんだけど、この感性はある程度女性性をもつ人類みんなが普遍的に共有していると思います。

 

cuteやadorableといった、女性が女性的なものに口にしている時でさえやはり少し見下している感が拭えないのではなく、

「あ"〜」と見ていると笑みと涎が溢れてしまうものや、

繊細に作り込まれた強力でポジティブなエネルギーがひしひしと伝わってくるもの、

自分の信奉しているaestheticsを誰かが代わりに自分より上手く体現してくれているもの、

そういったものを私はかわいいと言う。

私はそれを信じるし、正義と呼ぶ。

 

え、なんか書いてて涙出てきたんだけど...

だから英語しか通じない友達にも、かわいいに当てはまるものはcuteとかに翻訳しませんし、目に入ったからには翻訳する暇もなく口をついて出てきてしまうというか...

もちろん、定義も人によって違うし。

私も自分の好きなものたちの共通点の一つとして私なりのかわいいがあるかな、くらいで、振り返ってみたらかわいいだけというのもあります。

大人になったね〜自分。

 

かわいい論になっちゃった。

 

以下こちらのかわいいジントニックはこんな感じ+ライデンのバー情報画像集、参考までに。

GABANジュニパーベリーゴリゴリ大事件、GOEIE MIEのとき。

@ Lemmy's Beer and Whiskycafé

https://goo.gl/maps/bN5HhUEbJRgH8thi6

マスターがグラスにこだわりがあり、Deliriumがon tapのときは象のタップから象足のグラスに注がれるので、入って左側の席に座ろう。ピンクの象より優先すべきものはないです。↓

 

これは...home distilled honey syropですね。嘘です。最強ののど飴とホットはちみつレモンです。

@自宅

 

ライデンのお気に入りのワインバーで敢えてのG&T。だって他の人が頼んでて可愛かったんだモン〜〜〜

@Restaurant Proeflokaal 1574

https://goo.gl/maps/Qda5UPZfWx7sKVRr6

 

気の利く友達が持ってきてくれた。溶けないカプセル氷とレモンを二重グラスに注いで...(ノンアルコール)

@自宅の窓際 めちゃ映えスポット

 

↑これは関係ないけど載せないわけにはいかない。自家製白サングリア。即興で朽ちかけフルーツを寄せ集めたけど、バナナが正解!レモン串は凍らせて氷代わり。泣いた〜

@友人宅キッチン

 

最近今更すぎますがサカナクション新宝島にはまっているので、意識して撮ってみました。全然関係ないな。笑

あ、Suchmosも好き〜幸増す〜

@Annie's (ドリンクは持参です、飲んでないけど写真だけ...)

https://goo.gl/maps/mpANb8kiJLfSx94B8

 

大御所のtanqueray gin(イギリス)とトニックウォーター(ドイツ)。味はさておき、ボトルデザインに限ってはオランダとスカンディナビアの圧勝ですね。最初ジンと氷が入った状態の大きなグラスが運ばれてきて、別瓶のトニックウォーターで自分好みの味に調整する感じ〜映え〜〜〜

@JUST MEET 

https://goo.gl/maps/AEbT7XjsT48TcMhb8

ステーキ屋なのにワインカードならぬジンカードありました。感動!!!

 

オランダにはテラス席と言っても三種類あんの。

①店舗に寄り添う形で歩道向き

②歩道を挟んで運河沿い

③運河に浮かぶ船の上

と来たもんだ!

アイディアの浮かびやすい場所として馬上・枕上・厠上とされてますが、オランダでの私は自転車上・運河上・日光下です。

日、照ってんの当たり前じゃないからね!

もちろんこの日は日曜且つ晴れだったのでドレスアップして③、デッキ部分が空いていたので幸運にも船版お誕生日席となりました。ここではジン×ミキサー+中身(キュウリ、ジュニパーベリー、フルーツなど)選べました...!

七月をともに乗り切った友人と乾杯しました。

@De Stadthouder

https://goo.gl/maps/PYstgTivrEpGUFP37

上からもパシャリ。

結構グラスのサイズも重さもあっていい感じ。

これからもこのグラスでよろしく!!!

 

 

クラフトジン参考記事:

nuwton.com

↑モンゴルナイフさん好きすぎる...

craftgin.jp

↑やはり日本では特に、ジンの”ボタニカル”さ=ナチュラル=健康(?)を推し出していますね。

www.instagram.com

↑クラフトジンフェス、東京でもあったんだ〜

www.ilovegin.com

↑だいたいのかわいいボトルはこちらから架空に仕入れて架空の自宅の架空の酒蔵に格納済みです。

www.instagram.com

↑この前行きたかったけど行けなかった都内の本屋さんがジンも取り揃えていたことが過去の投稿を遡ったら判明...

 

ブログの内容に「日常さがない」と感想を頂き、良いとか悪いとかじゃなくてそうなんだ〜と思っていたけど、文章のジャンル的に論文なのと、内容が本中心で確かに避けられないなと。

自分ではそれでも日常的に考えていることをまとめているので日常なのでは!?と思ったけど他の方のブログを読み始めてそういうことか、ってなりました。

今回は日常(=酒)でした。笑

過去二ヶ月が論文並みに気合い入れて書いちゃたので、今回は本なしで書こうと思ってそんなに長くならないかと思いきやなりましたね。

ていうか結局、あるトピックについて記事を書くとなると、それ関連の本、目につきますしね...ということでかわいいジン本たち。

 

↓Penguin Booksということで、表紙はかわいいけど中身は文字多めで、真面目な感じ。2018年末ということで、やはりこの手の出版社は伝統と流行をわきまえているというか、こういう仕事好きですよ!

f:id:heavyd:20190803033538p:plain

https://www.penguin.co.uk/books/111/1116889/gin--distilled/9781529102857.html

 ↓これもかわいい〜。ハードカバーでちっさくて、アートブック兼家具の領域なので、めくるだけでおっけー。60種類もあるんかってびっくりしちゃうけど、中身はジン全般に関するカクテルではなく、銘柄に合わせてカクテルを紹介しているのもあったので納得。シリーズもので、プロセッコ、テキーラ、ロゼ、ウィスキーなどもあります。タイトルは全部"○○ made me do it"で、「お酒を飲んだがゆえに犯した過ち」を想起させますが、そうじゃなくて「ジンが美味しすぎて何十種類もカクテル作っちゃったよ(作らせられる(使役のmake)くらい美味しいよ)」とのことなんでしょうね。

f:id:heavyd:20190803033833p:plain

https://www.harpercollins.co.uk/9780008280307/gin-made-me-do-it-60-beautifully-botanical-cocktails/

↓一番目に入るのがこれ、まあ表紙がかわいいからでしょうね。2016年出版で先駆けているにも関わらず、内容も充実しています。シンプルなインフォグラフィックで比率が書かれていて見やすいと思う。これもテキーラ、ラムありました。

f:id:heavyd:20190803034857p:plain

https://www.hardiegrant.com/uk/publishing/bookfinder/book/gin_-shake_-muddle_-stir-by-dan-jones/9781784880521

↓同一著者・出版社による進化版がこちら。より秘蔵感が増したというか、最初小さいサイズで出たものが増補版で出ると嬉しいですよね。まあ両方揃えたくなりますよね...という。

f:id:heavyd:20190803035657p:plain

https://www.hardiegrant.com/uk/publishing/bookfinder/book/big-book-of-gin-by-dan-jones/9781784881931

あとは〜最近は自伝系気になりますね。

私が紹介するまでもなく、Kemioさんの「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」、Rolandさんの「俺か、俺以外か。 ローランドという生き方。」読みたいですね。

お二方とも「自信」「自由」「唯一無二」と形容されていていながら全く違うというか、対談とかしたらどうなっちゃうんだろうというかんじ。

なんか、平成末期から令和にかけてこういう方々が人気だという理由で、なんとか日本は保っている気がする。

 

あとはー、以下最近購入した、インテリア兼中身充実アート系出版です。

敢えて枕元にこういったどでかいサイズ感の本を置くことで、 地震が起きて生き埋めになった場合、良い表紙に囲まれながら召されるからね。

f:id:heavyd:20190722155344p:plain

https://de.phaidon.com/store/architecture/atlas-of-brutalist-architecture-9780714875668/

旧ソ連領の共産主義建築や、コンクリート打ちっ放し、手塚治虫の近未来系作品の中のロボットや建物が好きな場合、何をキーワードに検索すれば良いのかわからなかった。

廃墟ブームなどもありましたが、廃墟は廃墟でも元の形は色々だよね...とか思ったりして、そんななかやっと見つかったのがBrutalist Architectureというジャンル!!!

有名で行ったことがあるのがブルガリアにある旧共産党ホールで(佐藤健寿『奇界遺産』より)、日本でが黒川紀章による中銀カプセルタワービルでしょうかね。

近年だとザハ・ハディドがうまく温故知新を体現していた先駆者だったとかなんとか。

亡くなられたのが惜しいです。

数年前にオペラシティのギャラリーでの展覧会、行ったっけ。

って今見たら2014年!?!?!?

やっば〜

f:id:heavyd:20190803043318p:plain

https://www.operacity.jp/ag/exh169/j/gallery.php#6

好き〜〜〜

 

ジャンルとしての名前はどうなんだろう、そのまんま、brutalに見えるかららしいけど、見えないですけどね私には

別にbrutalでもいいけど、これをbrutalとるするなら"The only thing can be brutal to me is brutal architecture."って言っていきたいかな〜(?????)

色が暗いから、ゴツゴツしているから、この世のものっぽくないから、というだけで「冷たい」としてしまうのは見る側の知識不足に起因する問題なのでは?

あえてbrutalと名付けることで、そしてそれになんとなく一瞬納得させてしまうことで、改めてbrutalの定義を考えさせる感じ、良いよね。

名付けた人はそこまで考えてないかもしれないけど。

もうそういうところも、全部含めて好きなの。

 

この本の先駆けというか、軽いジャブとして同出版社より廉価版で数年前に発売されているのがこちら。

de.phaidon.com

解説を読むとLe Corbusier, Mies van der Rohe, Frank Lloyd Wrightとか、日本でも大人気の建築家が名を連ねているので、旧ソ連建築(及びそれに対する信奉者)だけが当てはまるわけでもなさそう。

 

de.phaidon.com

この二冊を踏まえ、より概念を拡大させたのが2019年発売のこちら。またphaidon様より。まだ読んでないけど、"brutalist"の名前云々に関しても議論が交わされているんじゃないかな。

f:id:heavyd:20190803050009p:plain

https://www.pavilionbooks.com/book/how-to-love-brutalism/

と思ったら書いてありました、Béton-brut(打ちっ放しコンクリート)がbrutalistのみたいですね。

じゃあwiki間違ってるじゃん...やはりちゃんと本を読もう!

タイトルに関しては同意できないですけどね。

こういうものって元から万人受けを狙っていないでしょう。

だから「その魅力をわかってるオレ/アタシ」も含めてこういうものが好きになるジャンルであるのに、そこでそうじゃない人を教育しようとするのはウザすぎやしないか...

と言いつつ自分でもブログを書いたりしているわけですが、その時々好きなものを好きなだけ書いている自分のための備忘録のようなものですから、「何言ってんだコイツ」くらいの距離の取られ方が丁度良いと思ってます。

インターネットのおかげですよ、私のような人間が発言して誰かの目に触れられるというのは。

 

f:id:heavyd:20190803051015p:plain

https://www.taschen.com/pages/en/catalogue/architecture/all/49360/facts.contemporary_concrete_buildings.htm

コンクリートだけが好きだよ〜って人はTaschenのこちらを。

相変わらず低価格で手のひらサイズで良いまとめ方してらっしゃる。

中身見るとbrutalじゃないものも出てくるから、冷たさのなかの温かみや優しさ、という意味でのクールさやスマートさを感じたいならこちら。

f:id:heavyd:20190803051642p:plain

http://fuel-design.com/publishing/soviet-asia/

こちらは中央アジアに絞っておりますので、もうすごい奇想天外な造形で埋め尽くされております。

表紙の文字を読まなくたって、フォントだけで「あっ!旧ソ連だ」となるわけで、もうすごく嬉しくなりますよね。

冷たいとか温かいとかはないですよね、ここまでくると。

 

最後にもう二冊だけ、すみません。

f:id:heavyd:20190803052252p:plain

https://herwigphoto.com/soviet-bus-stops/

旧ソのバス停のみを集めた写真集で、私もなんでこの本を見つけてこんなに嬉しくなっちゃったのかわからない。

こういうニッチさが世界を楽しくさせていくんだと勇気付けられたのかも。

確かにmiddle of nowhereにこんな建築があったらバスは止まるんだろうけれども、そういう意味でのバス停であって、いわゆるバス停ではないだろ...という。

三万キロ旅したそうですこの写真家。

いいな〜いいな〜

 

うん、まあ話を戻すとbrutalist architectureに関しては、Netflixの"LOVE DEATH & ROBOT"が好きな人はわかりやすいかも。

www.instagram.com

たまらんな....

 

あとはダリと晩餐! もしました。

f:id:heavyd:20190722160622p:plain

https://www.taschen.com/pages/en/catalogue/art/all/04682/facts.dali_the_wines_of_gala.htm

f:id:heavyd:20190722161122p:plain

https://www.taschen.com/pages/en/catalogue/art/all/04639/facts.dali_les_diners_de_gala.htm

この2冊セットはず〜〜〜〜っと前から欲しくて、Taschenという素晴らしい出版社を知る前からでもずっと好きで、ダリ美術館も好きで、セールだったので買ってしまいました...ヨーロッパで本すぐ割引しちゃうのありがたいな...!

表紙が一番素晴らしいですが、中身も破茶滅茶で全くワインやレシピが主役でないのは如何なものか。

どういう流れでこの本を作る流れになったのか知りませんが、発案者もすごいし、アートブックにまとめ上げた編集者もすごいし、ダリが何をしてもダリ、もはや既存のものや定義がダリを通して変容されるの、素晴らしいですね...

本作りに関わるとしたら、こういうもの作りたいですね〜

本人たちが大真面目でも、いや、大真面目だからこそ斜め上に着地するんだろうな...という。

予想の裏切り方が、裏切られる予想の方も嬉しくなっちゃってる感じ。

 

 

来月は多分、乗り物について書くとかな!

バイクが目に付くんです。bicycleもmotorcycleも両方。

来月じゃなくてもいつか...