去年は猫年、そして今年も
今回は2017年の間、私の生活の癒しとなった様々な媒体の猫をご紹介します。
私はにわか猫好きというか、
トルコに行ってから猫を好きになった新参者ですので、
お手柔らかにお願いします。
①KEDI(映画)(邦題;「猫が教えてくれたこと」)
私としては涙なしには見られない、とても素敵な映画でした...(トルコ帰りたい)
日本での劇場公開を待てずに即YouTube Redで購入しました。
便利な世の中でございます。
しかし気に入らないのが日本のタイトルで、みなまで言うな、という気持ちでいっぱいです。
これに限らず日本における邦題の付け方は度々イラっとさせられることが多いですね。
この映画の主なテーマは、
トルコでは猫はペットと野良猫の中間の存在である、ということです。
猫が敷居を跨げば入れるし、窓は開けっ放しでいつでもまた出られるようにしている、という家やお店が少なくなりません。
(私が住んでいた学生寮も各棟に猫がおり、いろんな人が餌をあげたりしていました。)
来るもの拒まず、去る者追わず。
猫が自由気ままに闊歩しているのは、
トルコという国が伝統的に外から入って来る人や物に対し、そういった姿勢を貫いてきたからかもしれません。
映画の中に出てくる人たちは少し行き過ぎた例かもしれませんが笑、
トルコでは猫を嫌いな人を見たことがありません。
というか行けば共感していただけると思うのですが、
トルコの猫ってかわいいし気高いし美しいし人懐っこいので、
なんかもう、ありがとう...!ってなります。
②「めでる国芳ブック ねこ」
もう、タイトルの圧勝ですね。
めでたい、愛でたい!
私は浮世絵とか日本画とか全然詳しくないしそこまで興味はなかったのですが、
こういった切り口で紹介していただけると読みたくなる〜
さすが日本というか国芳というか、
江戸時代は、そこまで現在の日本の「なんでもキャラクター文化」「擬人化」が確立していなかったはずであるにも関わらず、
江戸の町民に負けないくらい、生き生きとした猫たちが描かれています。
猫で文字を書いているなどなかなか攻めています。
英語の解説付きなので、ぜひいろんな人にオススメしてください。
ちなみにシリーズで猫以外もあります。
大学の生協ブックセンターにて
③ 「ファット・キャット・アート ―デブ猫、名画を語る」
これも本当に眺めているだけで幸せというか、
あまりの違和感の無さに圧巻というか...
日本語訳のセンスも光っています。
他の言語をよく知らないけど、日本の猫語として「〜にゃ」の語尾って素晴らしい。
作者はロシアの方なのでロシア語でもそれに匹敵する猫語みたいなのがあるのかな...と想いを馳せてみたり。
トルコに負けずロシアも猫大国みたいですね〜
エルミタージュ行ってみたい。
国立西洋美術館内の本屋さんにて発見
一筆書きの猫のシルエットとか素敵でした。
④「名画のネコはなんでも知っている」
教授と生徒の対話形式で、ひたすら猫のいる名画を愛でる。
ところがこの二人は好みがうるさくて、あんまり猫を描くのがうまくなかった時代(?)の絵とかを貶しまくったりもするのが面白い。
さすがに中世の猫並みに不細工な猫⬇︎を取り上げてはいませんでしたが笑
冒頭で取り上げていた猫に関する「文学部唯野教授」の引用も素敵ですが、そのお話は哲学の領域に入ってしまうのでまた今度。
⑤ Simon's Cat
言わずと知れた大人気キャラ。
猫>>>>>>>>>>>>>>>>>>>人間の構図を、これでもかと思うほどにユーモラスに描き切る。
フェイスブック・インスタの更新頻度も高くめちゃくちゃ癒される。
シンプルな線ながら動きが滑らか。
一つ気になるのが猫の鳴き声で、
限りなく本物に近いけど多分おっさんがやってるんだよね...?