女子大生おすすめ!Dutch brand 特集
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Love Stories
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Fabienne Chapot
ツモリチサトがブランド事業を終了してしまうというニュースは、一着も持っていない私にも大打撃でした。(?)
単にファンだから(見る専だけど)なだけでなく、これを機に日本のファッション界は「大人になってからファッションで楽しめるイタさ」みたいなのを失っていくんじゃないかな〜と思ったから。
例えば私の祖母はもう90歳をゆうに超えているのですが、「敢えて白髪を染めなくなったことで明るめの花柄が似合うようになった」などベンジャミン・バトンもびっくりの現役っぷりで、黒ばかり着がちな私が辟易してしまうほどです。
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Ace & Tate
お店の窓に"Insecurities are damn sexy"と書いてあったので思わず入ってしまったのだけど、店内はメガネ屋さんでした。
私は小学校低学年から目が悪くなってしまって、高校でコンタクトレンズデビューした人間でして、自分の目の悪さと眼鏡には嫌な思い出しかないのです。
あの小学〜中学における眼鏡でイメージが下がる感じ、なんなんですかね...
眼鏡が理由でいじめられたわけでもないですが、「眼鏡取った方がかわいいね!」という心無い発言には無意識に傷つけられてきた人間です。
そういうわけで眼鏡だけは他の人に似合うって言ってもらっても信じられない。
どれくらい眼鏡(をかけている自分)が嫌いかというと、コンタクトレンズが入りづらい日があったら外出を避けるほどです。
でもなんだろう、このお店、特にこの店舗にはなんかそういうのを払拭してくれる何かがあった。
だから特別窓の謳い文句(落書き?)も自分宛てのメッセージに思えた。
insecurityがsexyってなんだよ。
(個人的にはanxiety=不安、insecurity=不安定という感じで、どっちも嫌ですけど後者の方が深刻なイメージ。)
そんなことあるわけないだろ!!!!!
と思いつつ、明るい店内を見回してたら眼鏡ってポジティブなんだなって。
オランダの人たちみたいに眉目秀麗だったらそりゃどんな眼鏡でも似合うがな、と思ってしまいますが、そういうことじゃなくて、なんか自分に似合う眼鏡を見つけたくなるお店だったんですね。
国内に広く展開していますが、上のインスタグラムの投稿の店舗がかわいくてオススメ。
店内は試着し放題で、耳のかけごごち、フィット感で選べるようになってます。
これもまたおしゃれエリアのDe Pijpというエリアにありますので、犬も歩けばおしゃれカフェとストアにぶち当たったり、オープンマーケットが開かれるなどしています。
Zoffよりは高めですが、コンセプトは似ています。
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MARIE-STELLA-MARIS
先ほど匂いモノが好きだと書きました。
といっても香水系じゃなくって、アロマディフューザーの噴出口を顔の下に置いて冬をやり過ごす感じ。
(衛生的にも見た目も良くないので真似しないでください)
特に「レモングラスは大麻よりも罪が深い」と思っています。-
Yoni
『生理ちゃん』は映画化するし、 omocoro.jp布ナプキンや、月経カップ、ナプキンのいらない生理ショーツ↓なんかも話題沸騰中。
www.instagram.comジェンダー問題と絡まるとまたややこしがられそうですが(私は気にしませんが)、生理に関しては知られなさすぎ、隠されすぎだった。
高校のときは月イチ!の生理痛で、顔面蒼白で3階の教室から這いつくばって1階の保健室に行っていても、通りすがる男友達や男性教員に「生理痛だから」って言えなかった。
ましてや自分がオランダのお気に入りブランドとして生理用品を紹介するようになるなんて、夢にも思っていなかった。
震災の補助物資で「生理用品は贅沢品だ」と言ってしまうような上の人たちにも、可視化していかなきゃいけない。
今更誰が悪いとかではなく、生理現象を一現象として理解を広めていかないと。(生理ほど生理現象っていう言葉が当てはまるの生理現象もないんじゃないか)
日本では生理用品を買ったときに紙袋とかで包装してから更に袋に入れてくれるんですよね。
私はそれを日本独特の”女性のお客さまへのサービス”だと思っていたけれど、いやいやいや、なんで生理中なこと隠さなあかんねん。
そもそもパッケージがかわいかったら、もう抱っこして見せびらかしたくない?
使い心地も良いです。
コットンしか使ってないのに吸水力バッチリだけど、長時間つけてても必要な水分を持っていかれる感じがしない!すごい。
お正月に観た『パッドマン』も良かったな〜
生理に関しては映画内のインドの状況よりも日本の方が陰湿なやばさがあるな〜という複雑な気持ちにもなりましたが。www.padman.jp
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Manduka
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Oedipus
www.instagram.comビールはね、ジャケ買いを信じます。タップも良いけどボトルなんですよね〜
ちなみに私の中でハイネケンはビールじゃなくて清涼飲料水です。
ビールとフリッツに関しては隣国のベルギーの方々は黙っていないので、ここでは書けないようなエグいジョークなんかもあります。
でもオランダにも美味しいビールあります!
お馴染みスーパー、Arbert Heijinでビールコーナーを徘徊していたところ思わず手に取ってしまったのがここのビール。
ボトルデザイン、かわいすぎるやろ〜
好きすぎてビールフェスティバルまで行きました。
味も全体的に口当たりがスッキリしているものが多いです。
"IPAs are just pumpkin spice lattes for white guys"なんて、アンチIPAの批判もなんのその。
口当たりの割には度数と満腹感が強いので、ガブ飲みせずちびちび行きましょう。
Deliriumを始めとしたベルギービールよりは重くないです。
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Barts
www.instagram.com帽子、おしゃれとかじゃなくてオランダでは死活問題なんですよね、冬はね、耳がね。
ゴッホが耳切っちゃうとかじゃなくて、文字通り冬は「寒くて耳がちぎれそう」なんです。
だから耳まで隠れる帽子(beanie)を似合おうが似合わまいが買うんですね。
でもどうせ被るならちゃんとあったかくてかわいいのがいいじゃ〜ん!というわけでおすすめ。
日本ではあり得ない色使いとかあって楽しいですね。
でも全体的に色合いが地味になりがちなところに補色としておすすめ。
アムステルダムのお土産で安っぽいAMSTERDAMロゴの入った帽子がいかにもなお土産屋さんで売ってますが、それよかこっちのが断然おすすめ。
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BOOK MARKET
ファッションの流れでいきなり様々ないきもののリトグラフを出してしまってすみません。
やはり素は隠せないもので、ワタクシ、爬虫類や両生類が大好きなんです。
二年前に運命の猫と出会うまでは、好きな動物はレオパードゲッコーやコモドオオトカゲと言っていまして(サイズ感だいぶ違う)、「毛のはえた生物は可愛くない」と豪語していたほど。
若気の至りですね。
しかしこのリトグラフがまた良いんですわ。
小見出しはおしゃれにブックマーケットにしてしまったんですけど、まあそういうところに売ってるんですよね。
箱にこういうのがいっぱい入ってて、紙モノっていうんでしょうか、アンティーク系の古本やハガキと並んでるわけです。
それを発掘する喜びといいますか、一つ一つビニールできちんとカバーされてて、アニメイトで透明のブックカバーをかける人にはわかる、あの蒐集趣味に通づるものがあります。
白黒もカラー版もあります。
私が好きなジャンルは19〜20世紀の百科事典の切り抜きですが、百科事典単位ではなく「海洋生物」「爬虫類」「鳥類」といった感じで箱が分かれてるんですよね。
でも下の方にドイツ語かフランス語かで出典が書かれているので、それを検索すると見つかります。
生物系だけでなく、地理、文化人類学、解剖学などジャンルは様々。買ったところで置く場所に困るんですけど、こういうものこそお土産に渡したくなるんじゃないでしょうか。
私は欲しいです。
あ、あと古本関連だとこれ!
これ、中身白紙でノートとして使える古本なんですよ〜
言ってる意味わからないですよね、私もわからないです。
でもリサイクルというか、とりあえず古本のブックカバーを持つノートなのです。
なので一点ものです。
本屋さんとかで普通に紛れてて開けてみたら中身がまっさらでびっくりするし、表紙はちゃんと古臭いままで、なんかギャップ萌えですね。
という帯が目印です。
表紙がアンティークという点では日本でも大人気のPaper Blank ↓が先輩ですが、本当の古本の表紙を使っているという点でオリジナリティがあります。
本が読むこと、眺めること、書くことという行為にきちんと関連づけられている感じが私は好きです。
こんな感じかな〜全体的に、これらのブランドがきちんと地産地消されているところがいいところ。
国外で人気のブランドもありますが、まずは自国でしっかり売れてるし人気。
オランダ人の人でもオランダのブランドって知ってる人少ないんじゃないかな?というくらいの馴染みようっていうんですか、グローバル展開だけどローカルもきちんとしている。
(グローカルとも言えますが語感が嫌いすぎて使いたくないです)
だからアンテナ張ってるとオランダ産のもの見つけるの実は簡単なんですよ。
あとは質素なおしゃれさというか、紹介はできませんでしたが古着であったり蚤の市っぽいのが盛んに開かれてて、オランダのケチさ、ものを大切にする精神がよく表れていると思います。
着こなすのも上手で、見ていて楽しいです。
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近況報告
以下はお馴染み大人気コーナー、近況報告です。
・コーチング
メンタルが弱いもので、色々模索してます。
ライデン大学は心理学(Social and Behavioural Sciences)も強くて、大学院生がインターンとして無料で被験者を募集してたので思わず参加してみました。
5回の定期的なセッションを通してself esteemを高めるなど、自分のなかの低いものを上げてみよう、とのこと。(目標の設定は自由)
運良く良い先生に当たりまして、英語で拙いながらも診察してもらってます。
かえってごまかしが効かなくて、しかも「多分英語だし自分の言ってること意味わからないだろうな」という前提で話すので、頑張って説明しているうちに新しい発見があったりして良いのかも。
・修論のトピック
散々迷った挙句、今のところ落ち着く方向に決まってきました。
色々授業を取る中で、一番憧れている先生に見てもらいたかったので、その人の守備範囲に少し寄り添う形に落ち着きました。
私の場合そうでもしないと、壮大なことを試みて後から折れがちなのでちょうどいいかも。
大変なことには変わりないですが。
プレマスターを一年終え(プレマスターって何?)、今やっとマスターなんですけど、これも一年しかないので急ぎ足です。
perceptionとcontextualizationに興味があります。
一つのもの(artefact)があったとき、それを見る人や扱う人、見つかった場所や展示される場所はとても重要で、それ抜きには語れないし、語ってはいけないということになってます、考古学では。
ピュアなオブジェクトという概念も無くはないですが、あくまで対照的概念としてで、オブジェクトは人がひとたび関わった時点で関係を切り離して考えられるべきではないというのが最近の風潮なんですよね。(Material Agency, Object Biographyとか言われます)
発掘物を見て「あ〜イイな〜」で終わっていたら考古学は発展していないんでしょうね。(その感覚も大事だけど!)
あ〜リサーチしなきゃ〜〜〜
・美術書
TASCHEN
Phaidon
Thames&Hudsonが個人的三大美術書トップランキングで、一冊ずつ揃えたい。
上二つのは一目惚れして以下二冊を破格で購入したのですが、Thames&Hudsonからはまだビビッと来てないな〜
おすすめあったら教えてください。
図鑑的なものがいいですね。
説明とかいちいち読まないので、パラパラとめくってインスピレーションが欲しい。
・「私だから言える」
人種系自虐ネタ好きなんですけど、この前友達が言っていてハッとしたこと。
その子もアジア圏出身なのですが、ギャグをかました後にこの一言。「あ、それ当事者が言えるだけで、そうじゃない人たちが言っていいわけじゃないから。」
日本語にするとキツく聞こえるかもなので英語で補足すると、
"You can't say that."ですね。
違う文脈でよく聞く言葉なのでは。
(「それ言っちゃアカンでしょ!」って感じかな。日本語であまり聞かないので翻訳が難しいですね)
ちなみにこの時はたまたまグループワークのメンバーが全員アジア出身であることを非アジア系のクラスメイトに指摘された、というシチュエーションでした。
でもこれ別に人種に限った話ではなく、自虐ネタをするときは注意したいのは、あくまで自虐であり他虐を簡単に許してはいけないということ。
当たり前ですが本人が言うのと他の人が言うのとでは、単に発言者が異なるだけでなく色々意味が変わってきます。
でも「コイツは自分のことをジョークにして笑いを取っているから他から言われても平気なんだ」と思い、利用してくる人が残念ながら世の中には結構多い。
もちろん状況も色々あるだろうけれども、ダメなときはダメです。
そんなことをし続けていられるのは神の域に達した渡辺直美くらいのレベルで、普通の人は続けていたら結構メンタルにきます。
(少し前にGUCCIの広告に彼女が出たことを叩く人たちがいましたが、彼らにはここで取り上げられないほどの陰湿さとアンヘルシーさを感じます)
そんなときにこの"You can't say that (but I can)."は、「わかってないくせに口出ししないで」という排他的な意味ではなく、「ジョークの本質わかってないね/言っていいことと悪いことがある」となるので、オススメ!
というか私も勉強になった。
オランダのお花見も良いものです。
もう散ってしまったし日本のお花見はできなかったものの、歩いてるだけで花セラピーですね。
この前ビール片手に夜桜デートした人に「葉桜」の概念を説明しようとしたのですが、(葉っぱ入ってたらもう完璧な"桜"とは言えないという意味で)けっこう難しかったです。
オランダのチューリップ熱もなかなかですが、日本人の桜に対しては熱狂的且つ病的・霊的な何かを感じます。
オランダのチューリップは観光客向けだけど、日本は日本の人の桜熱が半端ない気がする。
坂口安吾の言う通り、死体でも埋まってないとあの妖しさの説明はつかないと思う。
キングスデー、イースターと華やかな感じをうまく避けつつも適度に参加して過ごせたので、陰キャラの私は四月も上出来です。
それでは、また〜!doei doei~